そもそも「『取引ツール』って何?」「『取引ツール』とは?」「『取引ツール』ってどういうものがあるの?」という方のために、「取引ツール」そのものについて解説しました。
わかってしまえばなんてことないことなのですが、トレード初心者は「取引ツール」と言われてもイマイチ具体的なイメージができないと思います。
この記事を読んで、「取引ツール」とはなんなのかを理解してみてください。

「取引ツール」とは?
誰にも、慣れていて使いやすい文房具というものがあると思います。
「できる教師のすごい習慣」(山中伸之)
例えばデスクペン。ペン先の堅さや文字の太さが変わると微妙に書きにくいものです。
それから物差し。
長さを測ったり線を引いたりする際に、目盛りの位置や補助線の有無などで、仕事の効率が悪くなったりします。
使い慣れた文房具がいつも手元にあれば、仕事の効率も上がります。
使い慣れた文房具を使うと、実際に仕事がやりやすいのはもちろんですが、仕事モードにスイッチが切り替わるという心理面での効果もあります。
その文房具で仕事がはかどった事実があれば、この効果はさらに高まります。
トレーディングにおいて、この「文房具」に当たるものが「取引ツール(トレーディング・ツール)」です。
使い慣れた文房具を使うことによって、仕事の効率が上がったり、集中力が高まるのと同じように、トレードにおいても使いやすい、使い慣れた「取引ツール」を使うことによってトレードの質を高めることができます。
トレードを「釣り」に例えれば、「取引ツール」は「釣り竿」です。
道具で全てが決まるわけではないですが、良い道具を使えば良い結果も出しやすくなるでしょう。

「取引ツール」には大きく分けて2つの種類がある
では具体的に「取引ツール」にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず「取引ツール」は大きく2つに分けることができます。
・ソフト
・ハード
この2つです。
「ソフト」には証券会社やFX会社などが提供している「チャート」や「注文画面」、「レート表示」「取引履歴」「成績記録ツール」「入出金システム」などといったものがあります。
「ハード」には、「パソコン」や「スマートホン」、トレードを行うための「ディスプレイ」、「机」や「椅子」などといったものがあると思います。
「ハード」に関しては、「ツール」というよりも「トレード環境」という言い方のほうがふさわしいかもしれません。「トレード環境」についての記事もあるので、「ハード」に関して詳しくはそちらで解説しています。

「ソフトとしての取引ツール」
一般的に「取引ツール」と一言で言った場合、ほとんどは「ソフトとしての取引ツール」のことを指しています。
世の中には様々なネット証券やFX会社がありますが、その会社それぞれが独自の「取引ツール」(トレードを行うためのソフトウェア)をつくって提供しています。

基本的な機能は大体同じようなものですが、独自の機能が追加されていたり、画面が見やすかったり見にくかったり、操作がしやすかったりしにくかったり、トレードがしやすかったりしにくかったり、一長一短があったり…。また人それぞれ合う合わないもあったりします。
取引ツールの使いやすさで使う会社を選んだりする人も多いので、口座開設する会社を選ぶ際に「取引ツール」は非常に重要な要素なんですよね。
自分に合った取引ツールを見つける際は、実際に色々な会社に口座を開設して試してみるのもありですし、調べられることは調べて比較検討するのもありです。
「尊敬しているトレーダーが使っているから」という理由で同じ会社に口座をつくったりすることもよくあることです。
参考記事
・各社の取引ツール一覧と解説
・チャートくんのオススメ取引ツール

「ソフトの取引ツール」の分類
「ソフトの取引ツール」には起動環境で大きく分けて3種類があります。
それは、
・ウェブブラウザ上で使えるツール
・自分のパソコンにダウンロードして使うツール
・スマホ用のアプリ
の3つです。
また、提供スタイルでの見方もできます。
・口座を持っていると使えるツール
・誰でも利用可能なツール
があります。
以下で詳しく解説します。

起動環境で分類した「取引ツール」
ウェブブラウザ上で使えるツール
ウェブブラウザ上で使えるツールというのは、パソコンでホームページを見ている画面そのままの状態でトレードができるプラットフォームのことです。
ソフトをダウンロードしたりする手間がないので、パソコンが苦手な人でもすぐに使えるところが良いです。
ウェブブラウザ上で使えるツールでも、かなり高機能なツールもたくさんあります。

自分のパソコンにダウンロードして使うツール
これは文字通り、ソフトをダウンロードして使うツールのことです。
ダウンロード版は、使うまでが少し手間がかかりますが、ウェブ版よりも高機能であったりすることが多いです。

スマホ用のアプリ
これも文字通り、スマホ用のアプリです。
スマホでトレードをすることが可能になりますが、機能がパソコン用のツールよりも制限されていたり、画面が小さくチャート分析しづらいなどのデメリットがあります。
メリットはやはり、パソコンがない状態でも気軽にトレードできることです。

提供スタイルで分類した「取引ツール」
口座を持っていると使えるツール
特定の会社に口座を持っていたり、サービスを有料で登録している場合に使えるツールです。
「取引ツール」というのは基本的にほぼ全て、この「口座を持っていると使えるツール」に当てはまります。
誰でも利用可能なツール
これは、インターネット上で無料で提供されているツールで、各種チャートやインジケーターが見れたりします。
直接「取引」するためのツールではありませんが、こうした外部のサイトで提供されているツールもチャート分析やファンダメンタル分析などに活用することができます。
「取引ツール」の動作環境
取引ツールは様々な分類ができることをお話ししましたが、動作環境によっては使えない場合もあります。
例えば、Windowsでは使えるけど、Macでは使えないツールも結構あったりします。
取引ツールを選ぶ際は、自分の動作環境や必要な機能などと照らし合わせて、ベストな選択をしてみてください。
参考記事
・各社の取引ツール一覧と解説
・チャートくんのオススメ取引ツール
・無料で使える便利なツール
・トレード環境
・「取引ツール」元々は銀行のトレーダーしか使えなかった
